火焔土器 世紀の大発見!
火焔土器の発見。世の中には、こういうとんでもない幸運に恵まれた人もいるのだ。
新潟県長岡市の馬高遺跡で、近藤 勘治郎・篤三郎親子が初めて火焔土器を発掘したのが、わずか、70年前のこと。
昭和11年12月31日。
雪の長岡の大晦日、普通ならすべてが雪の下になっている時期である。
北陸でも、10年に一回くらいは正月にゴルフが出来るのだから、この年は例外的に積雪が無かったのだろう。
近藤篤三郎氏が、後に火炎となずける土器の破片を初めて土の中に見つけたとき、 その異常な破片を手に取ったとき時、どのような気持ちだっただろうか。
それとも、史上初めてとなる大発見をしたとは、夢にも思わなかったのであろうか。
ジグソーパズルのように、丹念に破片を継ぎ合わせていく、辛気臭い復元作業。徐々にあの異様な形が現れて来くる。その時、近藤 勘治郎・篤三郎氏は、どのような感慨に襲われただろうか。
誰でも発想できるようなツタンカーメンの遺品などとは格が違う。
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